
「わたし、地域でこんなことやりたいんです!」とうずうずした気持ちを持った高校生。
実は毎年何人かいるんです。
これまで私たちはそんな高校生を【卒業生を中心に活動する農山漁村での交流活動】
【甲子園卒業生スタッフ】の2つの窓口で受け入れてきました。
でも本当に高校生がやりたいことってそういうことなのか?
「まずは卒業生と地域での活動に参加してみようね」であるとか
「甲子園スタッフやってみていろんな人と話すと勉強になるよ」であるとか
そんな説明で、私は高校生が本気で本当にやってみたいことを応援することから
逃げてきました。
NPOとして応援するってことは口で言うだけでなく、一緒に汗も流して、
資金面やプロジェクト設計面でも力になりたい、なるべきだと思います。
そして、それをすることには自分の時間もやる気も使う覚悟が必要だったからです。
そんな迷いを打ち消してくれた人こそ高校生たちです。

彼ら彼女らの、何かやりたくて仕方ないといううずうずした高揚感、
そして何より今を最高に楽しんでいる前向きな心を見て、
自分達こそ立ち止まっていたら置いていかれると。
とにかく僕らも始めよう。
昨年9月<ond>がキックオフしました。
ondでは聞き書き甲子園卒業生の10代の地域でのアクションを応援します。
資金面で、プロジェクト設計面で、そして様々な人と出会える局面を、提供しています。
地域の<温度>を上げる。
地域住民の<音頭>を取って先頭に立つ。
そんな若者を輩出すべくondと名づけました。
一番大切にしていることは始めることを祝うこと。
高校生・大学生が思っている「こんなことやりたい!」は荒削りだったり、
規模が小さな動きだったりすることが多いです。
ただ、ondにとってそんなことは関係なく、始めることを決めた、
その思いを尊重します。

ond1期生は甲子園12期生の谷端美紀(鳥取環境大学1年生)と
13期生の山﨑紀奈里(岡山一宮高校2年)です。
二人とも漁師や海、コミュニティに関わるプロジェクトを進行中。
プロジェクトについてはまたfacebookやブログにてご紹介します。
3月27日11時より、彼女達2人のプロジェクト報告を兼ねたトークライブを行います。
ぜひ、多くの方に来場頂きたく思います。
http://www.foxfire-japan.com/program/forum.html共存の森ネットワーク理事 工藤大貴