10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
プロフィール

共存の森ネットワーク事務局

Author:共存の森ネットワーク事務局
私たちは、森づくり、人づくり、地域づくりなどを行うNPOです。
詳しくは以下のサイトをご覧ください。

★「共存の森ネットワーク」ホームページ
★「聞き書き甲子園」ホームページ
★「学校の森・子どもサミット」ホームページ

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

Facebook

Youtube

共存の森ネットワーク 公式Youtubeはこちら 活動の様子を動画でチェック!

アルバム

教えることの快感に溺れぬように。

弊団体の基幹事業に聞き書き甲子園がある。わからないひとはwebをのぞいてみてほしい。夏休み3泊で行われる研修会では、大学生OBOGスタッフが高校生に聞き書きのやり方を教える。僕も高校生の頃に甲子園に参加して、何度かスタッフを経て、今に至るのだが、このスタッフと高校生の関係性が興味深いという話。

スタッフから高校生へ一方通行で聞き書きの技術を教えることがメインの研修会。(そんなことないよ、って異論もありそうだけど僕からはそう見える。)基本的に3泊4日ずっと高校生は受け身にならざるを得ない。「わたしはこう思う」的な意見を交わす場が少ないなぁってのが現状。で、「教える」ってことを軸に分析すると・・・

大学生が高校生に教える→高校生に感謝される&必要とされる→大学生が自分の存在(生きている実感)を実感→「自分は高校生にとってかけがえのない特別な存在なんだ」→もっといろんなこと教えよう→一番最初へループ

こんなループが起きている気がするんだよね。自分の存在意義を確認できるってのは、甲子園がスタッフに提供できている価値だけど、ループが加速しすぎると危険だなと僕は思っている。加速すると、「自分がなんでも教えてあげよう」「高校生の間違いは自分が正してあげよう」あるいは、「間違ってるなぁ、でも自分も高校生の頃はそうだったな、よし、ここは失敗を経験させてあげよう」的なあたたかい目で見守るパターンもあるが、総じて上と下の関係になる。先に知っているってことは本当は偉くないんだけどね。(決して大学生スタッフをディスってるわけではなく、まだまだスタッフと高校生の関係性には改善点があるなぁと思ったり、教えることに快感を覚えたら終わりだなと思ったということ。)

で、上と下の関係性が生まれると何が良くないか。上は盲目的に下を育てようとする。それによって自分の存在価値が高まるから。下は上に教わるがままに育とうとする。それが楽だから。そうすると、受け身な高校生が育つし、上はいつまでも下よりも優位にいる勘違いをするから成長しようとしない。成長しなくてもちやほやしてもらえる居心地の良さがあるから。そして、教わるがままに育ちたくないひとは甲子園の枠を飛び出す。

大学生と高校生の関係性。これはなんとも難しいぞ、でも面白いぞと思って、甲子園スタッフ‐高校生とは違う雰囲気でスタッフと高校生を繋げたプログラムがondだ。甲子園では、高校生の頑張り+知識=成果って感じ。で、知識がスタッフが提供しているアドバイスとかのことで、成果が高校生の成長だったり、聞き書き作品そのもののこと。ondでは、高校生の頑張り-ノイズ=成果を目指している。ノイズを取り除くことがスタッフの役割だと思っている。ondではスタッフにとっても未知数の面白いプロジェクトをそれぞれが実施している。ゆえにスタッフもそれっぽいアドバイスはできない。

だとすればできることは、余計なことはしないこと。(もちろん勉強して得た知見とか自分の経験を言語化したことを共有することはある。むしろ結構多い。)しょーもない情報(自分の存在価値を高めたいが為の情報)は与えないし、無駄な連絡もしない。アクションに口出しもしない。だが、ond生が雑念に捉われている時にはそこから抜け出せるように寄り添い続ける。

そして一番大事なのはスタンス。ondスタッフはond生を「戦友」だと思ってる。そこに上下はないし、お互いに足りない部分を補い合うし、合宿の時にはスタッフもond生も一緒になって飯を作って、一緒になって頭を悩ませる。面白い世界をつくる戦友なんだ。だけど、スタッフなのにアドバイスもできない自分を「誰のなんの役に立ってるのだろうか?」と禿げるほど考えることもある。すげー大人がアドバイスするほうがよっぽど意味あるぞぉぉぉぉって思ってどつぼにはまりかけることもある。

でもさ、自分の無力に打ちひしがれて、それでもその実力のなさを直視して、とにかく隣に居続けること。そしていつかチカラになれる日まで自分も成長を止めないこと。そんなことが僕ら(スタッフと言われる者)には大事なんじゃないか。はりきっていろんなこと教えるよりもさ、高校生の成長に無闇に感傷的になるよりもさ。doingよりbeingやで。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント