「聞き書き甲子園」が始まった、そのヒントはアメリカにあった
2017.03.08 00:00|聞き書き甲子園|
毎年100人の高校生が、森・川・海の名人を訪ね、その知恵や技を「聞き書き」する「聞き書き甲子園」の取り組みは、今年15周年を迎えました。そして「聞き書き甲子園」がはじまるヒントとなったアメリカのfoxfireの取り組みは、今年でなんと50周年になるそうです。foxfireとは、どんな活動なのでしょうか。
foxfireの活動は、1966年、ジョージア州ラブン郡の高校教師、エリオット・ウィギントンのアイデアで始まりました。彼は、アパラチア地方の伝統的な生活技術や知恵を継承する人たちと会い、その技術や知恵をレポートにまとめるよう生徒たちに提案しました。すると生徒たちは、熱心に取り組み、それを自分たちで雑誌にまとめたのです。
その成果は、1972年に「The Foxfire Book」として出版され、国内外から大きな反響を得ました。2001年までに11巻が出版され、なんと販売部数は1000万部を超えているそうです。
ちなみにfoxfireとは「狐火」。枯れ木に生える苔などが発する光のことです。でも、アパラチア地方では、この言葉に「自然という教師が自然に与えつづけている知恵の象徴」という意味もあるそうです。
現在も、foxfireの取り組みは、教育プログラムとしても高く評価されており、教材開発や指導者向けセミナーなども定期的に行われています。そして今回、この研究や普及に取り組むスミス=ヒルトン氏(ピエモント大学教授)をはじめて日本にお招きし、記念講演を行います。
50年に及ぶアメリカの高校生たちの活動、そして教育現場の取り組みは、どんな実を結んでいるのでしょうか。日本の「聞き書き甲子園」とは、どんな共通点があるのか。楽しみですね。
foxfireの詳細はこちら→http://www.foxfirefund.org/home.html
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